「IELTSとTOEICのスコアはどのくらい違うの?」「自分のTOEICスコアはIELTSだと何点くらい?」
このように、IELTSとTOEICの換算目安について疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、IELTSとTOEICには公式な換算表は存在しません。
しかし、一般的に参照される換算目安があり、両試験の特性を理解することで、あなたの目的に合った最適な試験を選ぶことができます。
この記事では、IELTSとTOEICの換算目安を提示し、それぞれの試験形式や評価基準の違いを詳しく解説します。
さらに、留学や就職など、あなたの目的に合わせてどちらの試験を選ぶべきか、具体的な判断基準と注意点もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
IELTSとTOEICのスコア換算表【公式情報と目安】

IELTSとTOEICは、それぞれ異なる目的と評価基準を持つ英語試験です。
そのため、両試験の運営団体から公式な換算表は発表されていませんが、一般的に参照される換算目安が存在します。
ここでは、IELTSとTOEICのスコア換算目安をそれぞれご紹介します。
IELTSからTOEICへの換算目安
IELTSのバンドスコアからTOEIC L&Rスコアへの換算は、あくまで参考として活用できます。
特に、IELTSの総合的な英語力をTOEICのリスニング・リーディング能力に置き換える際の目安として役立つでしょう。
IELTSのバンドスコアとTOEIC L&Rスコアの一般的な換算目安は、次の表で見比べると分かりやすいでしょう。
| IELTSバンドスコア | TOEIC L&Rスコア目安 |
|---|---|
| 9.0 | 970~990 |
| 8.5 | 945~970 |
| 8.0 | 900~945 |
| 7.5 | 860~900 |
| 7.0 | 820~860 |
| 6.5 | 740~820 |
| 6.0 | 600~740 |
| 5.5 | 400~600 |
| 5.0 | 300~400 |
これらの換算スコアは、あくまで一般的な傾向を示したものです。
個人の得意分野や試験対策の状況によって、実際のスコアは異なる可能性があります。
TOEICからIELTSへの換算目安
TOEIC L&RスコアからIELTSバンドスコアへの換算も、同様に参考情報として活用できます。
特に、ビジネス英語の理解度を測るTOEICスコアから、アカデミックな環境での英語運用能力を示すIELTSスコアを推測する際に役立つでしょう。
TOEIC L&RスコアとIELTSバンドスコアの一般的な換算目安は、以下の通りです。
- TOEIC 945~990点:IELTS 8.0~9.0
- TOEIC 860~945点:IELTS 7.0~8.0
- TOEIC 740~860点:IELTS 6.0~7.0
- TOEIC 600~740点:IELTS 5.5~6.0
- TOEIC 400~600点:IELTS 5.0~5.5
これらの換算は、TOEICで高得点を取得している場合でも、IELTSで求められるスピーキングやライティングのスキルが不足していると、実際のIELTSスコアが低くなる可能性があることを示唆しています。
換算スコアは、あくまで自身の英語力の全体像を把握するための一助として捉えましょう。
換算表の活用シーンと注意点
IELTSとTOEICの換算表は、主に自身の英語力の目安を知りたい場合や、目標設定の参考として活用できます。
例えば、TOEICスコアしか持っていないが、留学に必要なIELTSスコアの目安を知りたいといったケースです。
留学先の出願要件や企業での英語力証明には、各試験の公式スコア提出が必須となります。
換算スコアはあくまで参考情報であり、公式な証明としては認められません。
そのため、正式な提出が必要な場合は、必ず該当する試験を受験して公式スコアを取得するようにしてください。
換算表はあくまで目安!その理由と注意点

IELTSとTOEICの換算表は、あくまで目安として活用すべきであり、絶対的なものではありません。
この背景には、両試験の根本的な違いが大きく関係しています。
ここでは、換算表が目安に過ぎない理由と、換算スコアを過信しないための注意点を詳しく解説します。
試験形式と測定スキルの違い
IELTSとTOEICは、試験形式と測定する英語スキルが大きく異なります。
この違いが、スコア換算を困難にする主な理由の一つです。
両試験の形式と測定スキルの違いを、この表で見比べてみましょう。
| 項目 | IELTS | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 測定スキル | リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能 | リスニング、リーディングの2技能 |
| 試験形式 | 筆記(ライティング)、対面(スピーキング)、マークシート(リスニング、リーディング) | マークシート方式 |
| 出題内容 | アカデミック・ジェネラルな内容、論理的思考力 | ビジネス・日常生活における英語コミュニケーション |
IELTSは総合的な英語運用能力を測るのに対し、TOEIC L&Rは主にビジネスシーンでの受容能力に特化しています。
そのため、TOEICで高得点でも、IELTSのスピーキングやライティングで苦戦するケースは少なくありません。
公式な換算表が存在しない背景
IELTSとTOEICの運営団体はそれぞれ異なり、試験の目的や評価基準も独自に設定されています。
このため、一方の試験のスコアを他方の試験のスコアに公式に換算することは、運営団体の立場からは行われていません。
換算表が公式ではない背景には、次の点が挙げられます。
- 運営団体が異なる
- 試験の目的が異なる
- 評価基準が異なる
- 測定スキルが異なる
- 試験形式が異なる
これらの理由から、各試験は独立した評価システムを持っており、単純な数値の置き換えが難しいのです。
公式な換算表がないことを理解し、あくまで参考情報として活用することが重要です。
換算スコアを過信しないためのポイント
換算スコアは、あくまで自身の英語力の「おおよその目安」として捉えるべきです。
特定の目的のために英語力を証明する必要がある場合は、必ずその目的に合った試験を直接受験しましょう。
例えば、留学のためにIELTSが必要な場合、TOEICの換算スコアで出願することはできません。
また、自分の弱点や得意分野を正確に把握するためにも、両試験のサンプル問題に触れてみることをおすすめします。
これにより、換算スコアだけでは見えない、自身の英語力の具体的な課題を発見できるでしょう。
IELTSとTOEICの試験形式と評価基準の違い

IELTSとTOEICは、それぞれ異なる試験形式と評価基準を持っています。
これらの違いを理解することは、どちらの試験が自分の目的に合っているかを判断する上で非常に重要です。
ここでは、両試験の具体的な形式と、どのような英語力が評価されるのかを詳しく見ていきましょう。
IELTSの試験形式と評価基準
IELTSは、アカデミックな環境や海外での生活に必要な英語力を総合的に評価する試験です。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能全てが評価対象となります。
IELTSの試験形式と評価基準は、この表で確認しておきましょう。
| セクション | 試験形式 | 評価基準 |
|---|---|---|
| リスニング | 40問、約30分、マークシート | 情報把握、詳細理解、話者の意図理解 |
| リーディング | 40問、60分、マークシート | 情報検索、論理的関係把握、語彙力 |
| ライティング | 2タスク、60分、筆記 | 課題達成度、一貫性、語彙・文法 |
| スピーキング | 11~14分、対面式 | 流暢さ、語彙力、文法、発音 |
IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類があり、それぞれ出題内容が異なります。
特にスピーキングは試験官との対面形式で行われるため、実践的なコミュニケーション能力が問われます。
TOEICの試験形式と評価基準
TOEIC L&Rは、主にビジネスシーンにおける英語でのコミュニケーション能力を測る試験です。
リスニングとリーディングの2技能に特化しており、マークシート形式で実施されます。
TOEIC L&Rの試験形式と評価基準は、以下の通りです。
- リスニング形式と時間
- リーディング形式と時間
- 評価される能力
リスニングセクションは100問で45分間行われ、写真描写、応答問題、会話、説明文などが出題されます。
リーディングセクションは100問で75分間行われ、短文穴埋めや長文読解が含まれます。
評価基準としては、ビジネスや日常生活における英語の理解度や情報処理能力が重視されます。
TOEIC L&Rは、文法や語彙の知識に加え、ビジネス文書の読解や会議での会話理解など、実践的なビジネス英語のスキルが評価されます。
スピーキングとライティングの能力を測るTOEIC S&W試験は、L&Rとは別の試験として提供されています。
両試験で求められる英語力の違い
IELTSとTOEICでは、求められる英語力の種類が大きく異なります。
IELTSは、留学や海外移住を目的としたアカデミックな環境や日常生活での「実践的な英語運用能力」を重視します。
一方、TOEICは、国内企業での就職や昇進を目的とした「ビジネスシーンでの英語理解力」に焦点を当てています。
そのため、IELTSでは論理的な思考力や表現力、TOEICでは迅速な情報処理能力やビジネス語彙の知識がより重要視される傾向にあります。
目的別!IELTSとTOEICどちらを選ぶべきか

IELTSとTOEICのどちらを受験すべきかは、あなたの英語学習の目的によって大きく異なります。
それぞれの試験がどのような目的に適しているのかを理解し、最適な選択をしましょう。
ここでは、主な目的別にどちらの試験が推奨されるかを解説します。
留学・海外移住を目指す場合
大学や大学院への留学、海外での就職、永住権の申請などを目指す場合、IELTSの受験が強く推奨されます。
多くの海外教育機関や政府機関が、英語力の証明としてIELTSスコアを公式に採用しているためです。
IELTSが適しているケースを、この表で見比べると分かりやすいでしょう。
| 目的 | IELTSが適している理由 |
|---|---|
| 大学・大学院進学 | アカデミックな英語力を証明できる |
| 海外での就職 | 実践的な4技能の英語力を評価される |
| ビザ・永住権申請 | 多くの国で公式な英語力証明として認められている |
| 海外での医療従事 | 医療分野での英語運用能力が求められる |
IELTSは、アカデミックな環境での読解・記述能力や、日常生活での円滑なコミュニケーション能力を総合的に評価します。
そのため、海外での生活や学習、仕事に必要な英語力を証明する上で非常に有効な試験と言えるでしょう。
国内での就職・昇進を目指す場合
日本国内での就職活動や、企業内での昇進、部署異動などを目指す場合は、TOEIC L&Rの受験が一般的です。
多くの日本企業が、社員の英語力評価や採用基準としてTOEICスコアを採用しているためです。
TOEICが適しているケースは、以下の通りです。
- 企業での英語力証明
- 昇進・昇格の要件
- 海外部門への異動
- 英語を使う職種への転職
- 自己のビジネス英語力向上
TOEIC L&Rは、ビジネスシーンで頻繁に使われる語彙や表現、状況設定が多く出題されます。
そのため、ビジネス英語の理解度を客観的に示す指標として、国内企業で広く認知されています。
英語力の総合的な向上を目指す場合
特定の目的がなく、純粋に自身の英語力を総合的に向上させたいと考えている場合は、両試験の特性を考慮して選択しましょう。
IELTSは4技能をバランス良く鍛えるのに適しており、特にスピーキングやライティングの能力を伸ばしたい場合に有効です。
自分の弱点を補強したい場合は、IELTSの4技能対策が有効です。
一方、TOEICはリスニングとリーディングに特化しているため、これらのスキルを効率的に高めたい場合に適しています。
どちらの試験も、英語学習のモチベーション維持や目標設定に役立つため、自分の学習スタイルや興味に合わせて選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、IELTSとTOEICの換算目安、試験形式や評価基準の違い、そして目的別の選び方について解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- IELTSとTOEICに公式な換算表はない
- 換算スコアはあくまで目安として活用する
- IELTSは4技能、TOEICはL&Rの2技能を測る
- 留学・海外移住にはIELTSが推奨される
- 国内での就職・昇進にはTOEICが一般的
IELTSとTOEICは、それぞれ異なる目的と特性を持つ試験です。
あなたの英語学習の目標や将来の計画に合わせて、最適な試験を選び、効果的な学習を進めていきましょう。



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